ロサンゼルスを拠点にウエストコーストで活動した大物ジャズギタリスト、バニー・ケッセルの名盤です。天才ギタリスト、チャーリー・クリスチャンの影響を受け40年代には夭折の天才チャーリー・パーカー、50年代にはオスカー・ピーターソンのグループに参加するなど活躍、ウエストコーストの名門Contemporaryに多数のアルバムを残しています。このアルバムは1965年にハリウッドのクラブP. J. ‘Sで吹き込んだライブ・アルバムでマイナーレーベルのEmeraldからリリース。メンバーはジェリー・シェフ（b）、フランク・キャップ（ds）という実力派サイドメンによるトリオ編成となっておりリーダーのケッセルは抜群のテクニックを披露、アップテンポのJust In Timeなど流麗なアドリブに加え随所で和音を使ったブロックコードでソロを弾く独特の奏法は実に軽快です。スローバラードの名曲The Shadow Of Your Smileではしっとりとセンチメンタルなプレイが心に響きます。この時期に流行したボサノバ曲を取り上げており有名なRecado Bossa Novaの心地よいスウィング感に浸れます。
US Original Emerald EST2401 stereo
ジャケットは角折れがあるもののしっかりとしています。盤は擦り傷はありませんがA-1、3で所々小さくジリノイズが入るところがあります。少しでも気にする方はご遠慮ください。発売後一年あまりでレコード会社が倒産し廃盤となったこともあり、かつて幻の名盤としてマニアが探していた希少盤です。中々出てこないオリジナル盤を是非お聴きください。

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