カリスマ的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが、旧EMI、Teldec、Eratoに録音したアルバムを集大成。1965年の「幻のショパン・レコーディング盤」から、2006年のクレーメルとの「ベルリン・ライヴ」に至る録音をすべて収録しています（なお、ヴェルビエ音楽祭ライヴは、収録されておりません）。
（ワーナーミュージック）

現役のピアニストであるにも関わらず、アルゲリッチほど過去のライヴ音源が次々に発掘・発売され、それがファンから待ち望まれている演奏家はいないのではないでしょうか。その原因の一つは、ここ十数年間の彼女が、ほとんどソロ・リサイタル、ソロ・レコーディングの活動から足を洗ってしまったことにあります。それはジャズのミュージシャンたちが、より高次なインプロヴィゼーションを求めて、集い合い、競い合ってインタープレイに勤しんでいる姿に似ています。ヴァイオリニストやチェリストといった別種の楽器奏者との共演も素晴らしいのですが、やはり同業者との競演で生み出される相互作用は、音楽による会話などといった優しい言葉では語れない熾烈さに満ちみちています。特に指揮者でもあるバレンボイムやプレトニョフ、ラビノヴィチとの2台ピアノによるせめぎ合いは、真剣勝負そのものと言っても過言ではありません。常に相手を触発し、触発されるアーティスト、アルゲリッチの凄さに最敬礼をしたくなる内容のBOXです。
（タワーレコード）

輸入版です。

商品の情報